「俺とアイドル」論、その2

 着地点を見失いました。その2。その1はこちら。「最初に結論:アイドルとは「無敵っぽさ」」

では、アイドルに求めるものとは?

 あくまでわたしは、ですが、アイドル(以下、主にアイドルのグループを指します)に求めるものはざっくり言ってしまえば「無敵っぽさ」です。
 実際に無敵である必要はないし、無敵である根拠もそこには必要ありません。重要なのは、無敵「っぽさ」。こいつら無敵かもしれないと思わせてくれればそれでよし。
 いい例が、嵐の「きっと大丈夫」*1で大野くんが「♪きっと大丈夫!」って歌うと、なんの根拠もないけどなんか大丈夫な気がする!と思わせるような力です。何が大丈夫なのかすらわからないのに大丈夫だと思い込ませる力があの歌を歌う嵐にはある。それが「無敵っぽさ」です。


 さて、上では例として嵐の曲を挙げましたが、カミセンプレイリストを流して聴いていて感じたのもまさにこの「無敵っぽさ」でした。
 例えば、歌詞検索サイトになかったけど「大丈夫」「Happy Together」とか「スキさすっきゃねん」*2とか、前者がいいことばっかじゃないけどきっと大丈夫なんとかなる、後者が不幸なことなんか起こりっこない、というスタンスの違いはあっても、どちらもものすごく前向きです。ちなみにわたしは「大丈夫」が好き過ぎて問答無用でギヤアアアとか言います。パブロフです。
 「Happy Together」には「♪例えば10年後 どこで何してても 今日したことたちが きっと力をくれてる」という歌詞があります。10年前にしてたことが今の自分の力になってるとはまったく思えませんが(笑)、平均年齢16〜18歳くらいの怖いものなさそうに見える男の子たちがアッパーな曲に乗せて歌うことによって、こういった歌詞が得体の知れない説得力を持つ。それができるのがアイドルの「無敵っぽさ」ということなんだと思います。
  ただし、なんかもう度を越したポジティブさは結構傍若無人で乱暴ですらあるので、弱ってる時はあてられて余計に疲れてしまうこともよくありますが。*3


 余談ですが、心配ごとも悩みも全部ふっ飛ばしちゃいなよ!ていうバカみたいなポジティブさを持っている音楽というと他に往年のヒーローもののアニソンなんかが浮かぶんですが、ジャニーズの子たちとアニメのキャラクターはそういう意味でわたしの中ではそう遠いカテゴリではありません。(なんか前にもちょろっと書いたような気がします)あんまりリアルは求めてないんだな、アイドルには。テレビに映ってない間、何食ってどこ行ってるかとかは別に知りたくないです。


 以下続く(予定)。