理由なき反抗(マチネ)

 席が芝居を観るには絶好のポジションでした。1階席ど真ん中、ほぼ舞台と同じレベル。もう二度とないと思うぜグローブ座でこんな良席!きっとこれで今年のなけなしのチケ運はたいたと思うなー。


 今日ばかりは素直に二宮さんを讃えようと思います。
 すごいすごい。二宮すごい。
 どこがすごいとか何がすごいとかでなくて、舞台の上にはわたしの知ってるニノミヤカズナリはひとかけらもおらず*1、どこをどう切ってもジム・スタークでしたよと。そういうことでした。
 いやーほんとすごいわ、どこまで行くんだよ二宮はさ。尊敬つーか畏怖の念を抱いて帰ってきました、あの人ほんとに怖いもん。白旗揚げます。
 て、本当に感想はこれで十分なんですけど、自分的に。ジムが居たよ!って。
 芝居と関係ないところでは、あらー意外にちゃんと成人男子の体型だわねぇとか思ってましたが(笑)。ニノ担友人が事あるごとに少年体型少年体型って言うし(積極的に賛同はしてなかったけど)、自分の中では14歳のころの子ども体型で印象が止まっちゃってたから*2。結構肩幅あるし、均整のとれたきれいな体型してんのね。うん、かっこいいかっこいい。大きくなったねってそれじゃ近所のおばちゃん。


 やっぱりあの人は役を降ろすスイッチがどっかについてて、しかもそれを自分の意志でon/offできる役者なんだと思う。それが易々となのか、力ずくなのかは本人じゃないからわかんないけど*3
 ファーストシーン、顔は見えないんだけど、たたずまいが違う、オーラが違う。んで、最後のシーンが終わってライトが落ちて次に照明が点いたときにはもうジムの顔じゃなくなってる。身長も3cmくらい低くなってる(笑)*4すごいねぇ、ドラマ見ても散々顔が違うー顔が違うー言ってましたが、生で観るとその変わり様の迫力が全然違うね。あれは神様にお前は芝居をやれと言われて生まれてきた人なんだと思うぞ。ギフトですよギフト。しかも努力屋ですよ。最強だろ。
 実際にどんな舞台かって観てからゲームニッキ読むと、あの舞台を楽しいと言える二宮って……と改めて背筋を寒くすることができました…いやー怖い怖い。どこまで才能ある人なんだろ。


 すごい満足だったんだけど、ちょっとだけ、ナイーブな青年もしくは少年じゃない二宮を観てみたいなぁと思ったりもします。飽きたとかではなくて(飽きるほど観てねぇ)色んな役を観てみたい。な。具体的にどんなんってちょっと思いつかないんだけど(笑)。

*1:あ、でも最初の方で共演者のアドリブにちょっと笑っちゃってたのは二宮だったな

*2:弟や親戚の子が小学生の印象で止まっているのと同じ感覚

*3:易々ではなさそうと個人的には思う

*4:さすが定規をへし折る猫背キング